はたらけど はたらけど
わがくらし なほ楽にならざり
ぢつと手を見る
-石川啄木-
私は20年以上前にこの短歌に国語の授業で出会いましたが
インパクトが強かったので今でも覚えています。
(実際の啄木は放蕩三昧のせいで生活が苦しかったようですが
それはまた置いといて。。)
このがんばっても豊かになれないという気持ち
物価高が進む中、多くの人が抱えているのではないでしょうか?
もちろん少子高齢化による先細りという時代のせいもありますが
これは働いている人に原因があるのではなく
そもそも社会の仕組みのせいなんです!
いつしか「お金のため」に働いている
社会人になりライフステージが進むと
子どもを持ち賃貸アパートが手狭になった~と
住宅ローンを組んで新築の家を購入したり
次は新車だ~、とローンを組んで購入することもありますね。
どちらも購入した瞬間に多くは値下がりします。
これらは資産ではありません。
「負債」の方が資産よりも大きくなり
かつキャッシュフローもマイナスとなります。
結果、「負債」を支払うために労働に多くの時間を割き
お金を払い続けるはめになってしまいます。
資産を持たない人はお金のために働き続けなければ
ならなくなってしまいます。
現代社会も資本主義社会の資本家と労働者の関係が前提
当たり前だと思って毎日の生活を送っていると
気づかないかもしれませんが
「資本家と労働者」という立場は
資本主義社会である以上前提となっています。
そんなことは学校では教えませんからね~。
そもそも学校の先生自身は雇われの「労働者」ですし
気づいてないかもしれません。
なお過去には労働者は
無賃もしくは少ない賃金で働く
いわゆる「奴隷」としての形もあり得ましたが
徐々に労働者が権利を獲得してきた側面もあります。
例えば累進課税など、給料の額に応じて税金が決まったりしますね。
江戸時代など、飢えても年貢米を払わないといけませんでしたし。。
とはいえ住宅ローンやカーローンに縛られると
「お金のために働く」必要がでてきて
「労働者=奴隷」としての側面が浮かび上がってきます。
気づけば自由のない人生、生活になっている!
政府は国民に意図した行動をとらせたい場合
減税や給付といった方法をとります。
例えば、住宅ローン減税という住宅ローン残高の0.7%を
13年間税額控除する仕組みがあります。(2024年9月現在)
4,000万円の家だと約28万近くを毎年控除してくれるので大きいですね。
しかしながら、社会通念で一般的に
「借金は悪いもの」とされているのに
どうして政府は国民に借金を推奨するのでしょうか?
(事業では借入は当然ですが)
住宅は金額が大きく経済効果は大きい側面はありますし
ローンを組めば、契約者は働かなければならなくなってしまい
「労働」を続けてくれるからです。
少子高齢化による労働力不足および税収不足に悩む
政府にとっては一石二鳥です☆
結果、「労働者」は収入を貯金や投資に回せず
将来に不安な日々を送ることとなってしまいます💦
なぜはたらけどはたらけど豊かになれないのか?
日本の1950~1970年代の高度経済成長期は
モノが不足しており、作れば作るだけ売れる
という時代でした。経済成長率は10%前後で推移し
賃金の伸びも20%を超える!ような時もありました。
しかしながら、現在の経済成長率は
1%程度(2024年度予想は0.2~1.3%)です。
とても賃金の伸びに期待できない一方で
現在は海外の物価高に応じて
日本でもコストプッシュインフレが起きています。
実質賃金は直近24年8月も2.5%マイナスとなっています。。
(つまり賃金の伸びは物価上昇に負けています。)
経営者や数千万円レベルの賃金を得られる上場企業の役職者や
成功した開業医は別ですが
雇用されて「労働」を続けるだけでは豊かにはなれないのです。
賃金は労働者が生かさず殺さず、仕事を辞めないレベルに落ち着く
皆さんが雇う立場の資本家(経営者)だったら
賃金をどう労働者に配分しますか?
死なないように、辞めないようなレベルに落ち着きますよね。
労働者が食べられるように、余暇で楽しめるように
他社と横並びかちょっと多くというレベル。
労働者は経済的に自由になるような大きな金額は望めません。
経営者は他社より極端に多く出す必要はありませんし。
一方、経営者は労働者に賃金を分配し
事業用に確保した後に残った利益を報酬としますので
利益が大きくなれば、その分報酬も大きくなります。
そもそも、「労働者」でいる限り
事業が拡大せず利益も増えないのなら
賃金は上がるべくもないという訳です💦
衰退傾向にある日本ならなおさらそういったことが起きます。
誰のために働いているのか?
やとわれの労働者の場合
労働はお客様のためという大義名分がありますが
ではお客様が喜ぶと何が良いのでしょうか?
結局、会社が儲かることにつながり会社のオーナーさらに株主の利益になります。
(承認欲求などプライスレスの側面もありますがここでは触れません)
自分の利益が増える訳ではありません。
ではどうしたらよいのでしょうか?
豊かになるにはお金を働かせる方法を学ぶことが必要
一生懸命働いたり、専門性を身に着けるだけでは
大きく豊かになれないという真実。
くるくる回る歩行器を歩き続けるマウスと同じです。
誰か教えてくれよ!と思いますが
周囲のマネーリテラシ―が低い場合
どこかで気づき自分で勉強していくしかありません💦
学校で教えてくれるのは
「専門性を高めた労働者」になってお金のために働く方法
ですので不十分です。
ではどうやって豊かになるかというと
自分で得た給与などを
早いうちからお金を生み出してくれる金融資産に変えていくんです!
株式や投資信託、不動産などですね。今だったらNISAもあります。
価値が下がる家や車は多くの場合資産にはならず負債となるのでご注意を!
これで単なる労働者としての立場だけでなく
資本家としての立場にも立てたことになります。
※NISAについては以下HPにも書いているのでご覧ください。
まとめ
働いても豊かになれない、なんかおかしいな~と気づいたあなた!
あなたの認識は正しいです!
かといって賃上げしろ~と政府や企業のせいにして怒って文句を言っても何も変わりません。
良きにしろ悪しきにしろ、そういった社会なんです。
しっかりとマネーリテラシーをつけて
お金を生んでくれる資産を購入し
資本家としての立場に立って
利益を分配してもらい豊かになりましょう!
コメント